近藤伸子ピアノリサイタル:Kondo Nobuko Plays Bach VIより 2010年10月10日 於 浜離宮朝日ホール French Suite Nr. 4 BWV 815 - Allemande バッハの舞踏組曲の作曲時期は,イギリス組曲,フランス組曲,パルティータの順で,しばしばイギリス組曲と対比されるが,イギリス組曲に比較して,プレリュードを欠き,やや規模が小さく,可愛らしい,響きのよい旋律が多い.曲名については,バッハ自身は「ハープシコードのための6つの組曲」と記載しており,フランス組曲という名称は,Marpungの論文(1762年)に「6つのフランス組曲」として登場するのが初出で,その後フォルケル(1749ー1818)の著書により広まったものである.その由来については,イギリス組曲にくらべて軽やか,優雅でフランス的だから,という説もあるが不詳である. 第4曲以降は長調となり,親しみやすい明るい曲想となる.このアルマンド(Allemande)は,3声の即興的な曲である. 【近藤伸子】 国立音楽大学附属中学校・高校を経て,1980年東京藝術大学器楽科入学. 同大学院博士課程修了.シュトックハウゼンのピアノ曲に関する論文と演奏で博士号取得. 1984年文化放送音楽賞受賞.1986~88年ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてベルリン芸術大学へ留学,最優秀の成績で卒業. 1988年A・シュナーベルコンクールで1位なしの第2位,受賞コンサートでの演奏は「ターゲス・シュピーゲル」紙で絶賛される. 同年ブゾーニ国際コンクール入賞,1990年 W・カペル国際コンクールでナンシー・ミラー記念賞を受賞.ベルリン交響楽団,東京交響楽団他多数のオーケストラと共演. 現代曲や新作初演にも意欲的に取り組み,「サントリー・サマーフェスティバル」「東京の夏音楽祭」他に出演. 1993年にはリサイタルシリーズ《20世紀のピアノ曲》を開始.シュトックハウゼンの大作《コンタクテ》《ピアノ曲X》《ルシファーの夢》 《サンティ・フー》をはじめ,クセナキス,ケージ,ナンカロウ,武満らの作品を取り上げる.また, 近年はJ.S.バッハの作品にも集中的に取り組み, 特に2000年の《平均律クラヴィア曲集第Ⅰ巻》全曲によるリサイタルは高い評価を得た.2015年第69回文化庁芸術祭優秀賞受賞.2017年4月より1年間,国立音楽大学長期国外研修員としてベルリンに滞在,ベートーヴェンのピアノ作品を中心に研究を行なう.ピアノを井上初子, 高良芳枝, 安川加壽子, 小林仁, K・ヘルヴィヒ, G・シェベック, 室内楽をH・ピュイグロジェ, 本荘玲子の各氏に師事.現在, 国立音楽大学特任教授.http://kondonobuko.net/