【G7広島サミット】核兵器使用回避のために

【G7広島サミット】核兵器使用回避のために

ロシアのウクライナ侵攻で核兵器の使用が現実味を帯びています。 来年の「G7サミット」にはアメリカなど核を持つ西側の3か国が参加しますが、 核戦争のリスクを回避できるのか。 まずはこちらのプーチン大統領の発言から見ていきます。 ロシアのプーチン大統領は9月21日、 ロシアが、欧米から「核の脅威にさらされている」と主張しました。 さらにクリミア橋の爆発を受けて、ウクライナにミサイル攻撃を仕掛け、 「我々の領土に対するテロ攻撃を遂行しようとする試みが継続する場合、  その脅威のレベルに匹敵する規模で、厳しく報復する」と さらなる報復もありえるとしました。 核攻撃の可能性が高まっているのでしょうか。 ロシアの核戦略の基本原則は、「通常兵器による先制攻撃をされた場合でも  ロシアの国家的存続が脅かされたならば、核での反撃が認められる」としています。 ロシアは、住民投票によってウクライナの18%の領土を一方的に併合したと宣言しました。 ウクライナがここを攻撃した際やクリミア橋の爆破をうけて、 「国家的存続が脅かされた」と主張し、核を使う事態が懸念されます。 核に対する緊張感が、日増しに高まっているように感じますが、 こうしたロシアの動きに対し、アメリカはどのような態度をとっているのでしょうか。 アメリカは、「キューバ危機以来の危険な状況」ととらえています。 ■バイデン大統領 「世界でどのようなことが起きてもアメリカは重要な軍備管理措置をとる準備ができています。  核戦争に勝者はいません。決して(核で)戦ってはいけません。 」 そして今月6日には、 「プーチン大統領は冗談を言っているのではない」 「核兵器を安易に使った場合、ハルマゲドンにならないなどとは考えられない」と、 「世界の終わり」を意味する表現を使い、警戒感をあらわにしました。 アメリカも核使用の可能性を相当警戒しているのが伝わりました。 アメリカとロシアだけで、世界の核兵器の9割を保有しています。 核軍縮を進めたと言うものの、核弾頭はロシアが最多で5977 アメリカが5428保有しています。 世界を何千回も破壊できる核の数ですが、どういう種類がありますか? 代表的なのが、「ICBM=大陸間弾道ミサイル」です。 アメリカ本土からロシア。 ロシアからアメリカなど、まさに大陸から大陸へと直接攻撃できます。 これは、すでに使われなくなったアメリカのICBMです。 砂漠などの地中深くに隠されていて、いざというときに発射する仕組みです。 これらは「戦略核」と呼ばれ、都市を丸ごと破壊するほどの威力があります。 これに対し、爆発力が小さい「戦術核」と呼ばれる核もあります。 アメリカやロシアは、近年、限定的な性能の「戦術核」の開発を進めているとされ、 その性能はベールに包まれています。 破壊力を限定した核は「使いやすい核」とも言われ、 核を使うハードルが低くなってしまう可能性が指摘されています。 「限定的だから核を使っても良い」と言うことにはならないですよね。 ロシアはまず、この「戦術核」を使うのではないかと警戒されています。 これに対し、ウクライナやアメリカなどの西側諸国はどう対応するのか。 先日、ウクライナのコルスンスキー駐日大使を取材しました。 ■ウクライナ コルスンスキー駐日大使 「アメリカとイギリス、他の核保有国との間で、コミットメントがあります。  それは、もしロシアが戦術核を使ったときには、  ロシアを罰する準備があるというものです」 大使は、もしロシアが核を使ったらアメリカなどが「罰する準備がある」と発言していますが、 核を使って罰するとは言っていませんね。 手の内をさらさず、あえて曖昧にすることが抑止力にもなります。 今は、ギリギリのところで、その抑止力が効いていると言えるのかもしれません。 しかし、今回のロシアの侵略でわかったことがあります。 それは指導者の考え方ひとつで、「抑止」の範囲をいくらでも 拡大解釈することが出来るということです。 「G7広島サミット」にはアメリカ・イギリス・フランスの核保有国3か国も出席します。 これまで同様、「自分たちの核の抑止力が世界の安定を保つ」という考え方を 確認する場になるのか。 それとも「核の存在そのものを問う場」になるのか。 被爆地で初めて開かれるサミットに注目したい。 《2022年10月14日(金)広島テレビ『テレビ派』で放送》 #覚えておこう。 #G7広島サミット #ロシア #広島 #広テレ #広島テレビ #テレビ派 ■■■広島テレビニュースツイッター■■■   / htv_news4