「この声だけ」東日本大震災から10年……追悼の意を浅草橋から【Remember 11th,March,2011】

「この声だけ」東日本大震災から10年……追悼の意を浅草橋から【Remember 11th,March,2011】

「あの日」から10年……。 当時、編集部はまだ浅草橋ではなく岩本町にあり、その翌年からこの地に引っ越してきた。 我が家のことでいえば、震災直後に誕生した次女が10歳の年を迎え、いっぱしのレディとなり、私自身はいよいよ40代へと突入し、だいぶ体の衰えを感じずにはいられない(※呑み方とか酔い方とか)。 そう、10年という歳月は、人を成長or老化させるには十分な時間で、振り返ればあっという間な気もするし、いやいやむしろだいぶ長かったなと思うところもあり、いずれにせよ、その歳月の中に含まれるものは、兎にも角にも、皆それぞれに深く重たい。 「戦後」に生まれた世代にとって、価値観が革命的に変化したのが、「震災後」なのではないだろうか。 私自身、結局、現場に足を踏み入れることはなかったが、多くの仕事仲間が震災直後の現場に入り、その様子をレポートした。 「この声だけ」を作詞作曲したモトクニも、震災直後に海外メディアと共に現場に赴き、現地を体感したひとりで、この曲はそのときの体験をもとに書かれたものである。 東北に足を踏み入れていない私に何もいう資格はないが、現地に行ってはいなくとも、アフター「あの日」は日本中の誰もが体感したことであり、「あの日」を知るものとして、この曲、「この声だけ」に、震えに近い衝撃を受け、そして、涙し、感銘した。 「突貫にはなるが、映像を撮ってほしい」 2月初旬、モトクニからそう相談を受けた私は、数人の同志たちの協力を得て、このMVを完成させた。 「あの日」から10年後が、まさか別の災害の渦中になるなど想像すらできなかったが、被災した皆さまならびに、震災を知る人も知らない人も、この曲を聞くことで「あの日」を思い出し、忘れず、刻み込み、そして、「今」を生きる人たちの心に響き、心を奮い立たせ、心の支えとなり、何かはわからないけれど、何かのきっかけになればという願いを込めて……。 ------------------------------- 涸れ果てたのは 夢じゃない 嗄れ果てたのは この声だけ 疲れ果てた者を 労うのは誰 駆り立てのは その声だけ 重い泥土が 思い出とかも 奪って閉じ込めても 変わらず朝が来る 流されたのは 明日じゃない そう促されたのは この日の為 奮い立てれば 狂いだしても 誓って乗り越えられよう そうして空を見る 永らえた者に 果ては無い 遺されたのは その枷だけ 何も怖くないよ 心配する事もないよ いつかはそう言えるようにしたい 涸れ果てたのは 夢じゃない 嗄れ果てたのは この声だけ 嗄れ果てたのは この声だけ ------------------------------------------------------------------- Remember 11th,March,2011 -------------------------------------------------------------------- 「この声だけ」 作詞作曲:モトクニ 演奏:黒革の部署 マスタリング:シブヤタカミチ 撮影:高橋宏彰 編集:伊勢新九朗 ------------------------------------------------------------------- 追伸、この曲は、2020年12月、「浅草橋を歩く。」で主催した、「浅草橋 大人の文化祭」でも演奏しているので、よかったらそちらも観てみてください(※黒革の部署は大トリです)。    • 「浅草橋〝大人の文化祭〟2020」ライブ配信   ------------------------------------------------------------------- #あれから10年 #東日本大震災 #この声だけ