120 目録 春之部 1 = もくろく はるのぶ 1 Catalogue Spring Session 1.

120 目録 春之部 1 = もくろく はるのぶ 1 Catalogue Spring Session 1.

https://www.axera.co.jp/edo100/index.... 安藤広重が江戸時代に描いた浮世絵シリーズ、 名所江戸百景、その舞台となった場所は、 今、実際どうなっているのか、訪ねてみました。 Ukiyo-e series drawn by Hiroshige Ando in the Edo period, 100 Famous Views of Edo, the place where it was set I asked him what was actually happening now. Click here for English version. https://www.axera.co.jp/edo100views/i... 私の大好きな、安藤広重の描いた名所江戸百景、その場面が今どうなっているのか、実際にその場所を訪ねて、見比べてもらってきました。 この目録では、119景の広重の作品を、季節ごとに、昔と今の景色だけをダイジェストで紹介していきます。 その一回目は春之部の1として、1景から21景までを紹介していきます。 001 日本橋雪晴 =にほんばしゆきばれ Nihonbashi Bridge in the Morning Snow. 中央区日本橋一丁目あたり これは、日本橋一丁目、三越別館の東側あたりから日本橋を俯瞰で見た景色です。現在は、ビルが建ち並びこんなふうには見ることができない状況ですが、一丁目の日本橋川畔の駐車場から撮ったのがこの写真です。日本橋川の上空には首都高速が走り、全く先行きが見えない、日本の今の状況と一緒ですね。 002 霞かせき =かすみがせき Kasumigaseki. 千代田区霞が関二丁目あたり これは、現在の霞ヶ関二丁目、外務省と国交省に挟まれた坂の上から、海方向を見た絵です。当時は築地本願寺の先に海まで見通せたのですが、現在ではビルが幾重にも建ち並び、どこが海かという景観ですね。左が総務省、突き当たりが農水省、右先が厚労省と環境省、いかにもな霞ヶ関官庁街です。 003 山下町日比谷外さくら田 =やましたちょうひびやそとさくらだ Hibiya and Soto-Sakurada from Yamashitacho. 中央区銀座五丁目あたり これは、現在の日比谷、銀座みゆき通りのガード下あたりから日比谷公園方向を見た絵です。今、お堀はなくなり、正面の赤い門のある場所が日比谷公園になっています。この写真は、ガード下を少し前に進みちょうどお堀の先ぐらいから撮った写真です。左が帝国ホテル、右が日生劇場です。帝国ホテルは建て替えを予定しているので、間もなくこの景色も変わってしまいますね。 004 永代橋佃しま =えいたいばしつくだしま Tsukudajima Island from Eitai Bridge. 江東区佐賀一丁目あたり これは、隅田川の永代橋上流から、橋桁越しに佃島方向を見た景色です。今では、白魚漁の舟もいませんし大きな舟の係留も見られません。現在の景色は、永代橋越しに佃リバーシティの高層ビルを夜にしてみました。 視点を逆にした、高層ビルから永代橋を見た夜景も、入れてみました。舟は白魚漁ではなく水上バスです。 005 両国回向院元柳橋 =りょうごくえこういんもとやなぎばし Kyogoku Ekoin Temple and Moto-Ynagibashi Bridge. 墨田区両国二丁目あたり 両国、回向院の先から相撲興行を知らせる櫓を強調しながら、薬研堀に架かる柳橋越しに富士山まで描いた画です。現在の写真は、Googleの画像を使って隅田川と東日本橋の町の遠方に、雪の富士山を合成してみました。よほどの長玉の望遠レンズを使わないと、こんなふうには見えません。それに、相撲興行の櫓が、あまりに巨大すぎますよね。 006 馬喰町初音の馬場 =ばくろうちょうはつねのばば Hatsune no Baba Riding Grounds in Bakuro-cho. 千代田区東神田一丁目あたり 現在の馬喰町駅の北側にあった、初音稲荷の場所に馬場を作ったので、初音の馬場呼ばれていました。今でも、この界隈は衣料問屋が建ち並ぶ町でもあるのですが、馬場は完全に姿を消し、ただの小さなビルが並ぶ裏路地になっています。 007 大てんま町木綿店 =おおてんまちょうもめんだな Momendana Cotton-goods Lane in Otenma~cho. 中央区日本橋本町二丁目あたり 旧奥州街道の通りにあった木綿店の前を、二人の芸者が歩いている絵です。大傳馬町の通りは、木綿店が軒を連ねて並んでいて、江戸一番のお金持ちの町でした。店は実際に明治ぐらいまであったらしいのですが、今は昭和通りにも面しているため大きなビルに建て変わっています。 008 する賀てふ =するがちょう Suruga-cho. 中央区日本橋室町一丁目あたり 隆盛を誇った越後屋、現在の日本橋三越を題材にして、日本一の富士山まで後にあしらった、広告として描かれた画です。現在の三越本店と三井信託銀行に挟まれた道から西を見た写真に、霞雲と大きな富士山も入れてみました。とってもわざとらしいですねえ。 009 筋違内八ツ小路 =すじかいうちやつこうじ Inside Sujikai Gate at Yatsukoji. 千代田区神田須田町一丁目あたり これは現在の万世橋と昌平橋の間にあった火除けの広小路を描いたものです。たくさんの道が集まって、少しずれていたので、筋違(すじかい)と呼ばれていました。現在では、住友の高層オフィスビルを中心に、横にはJR中央線が走り、とても広場とは言い難い状況になっています。 010 神田明神曙之景 =かんだみょうじんあけぼののけい Dawn at the Kanda Myoujin shrine. 千代田区外神田二丁目あたり 崖の上に立つ神田明神の境内から、ちょうど陽が昇ってくる時間帯の江戸の町を描いたものです。眼下には、神田から遠く隅田川を越え、深川あたりまで一望できたのですが、現在では秋葉原駅界隈のビルしか見えません。 011 上野清水堂不忍池 =うえのきよみずどうしのばずのいけ Kiyomizudo Hall and Shinobazu Pond at Ueno. 台東区上野公園あたり 上野公園内にある清水観音堂から不忍池方面を見た画です。この方向から池の中程にある中島への参道が描かれていますが、現在ではどうがんばっても見えません。一つは、木々が高く生い茂り、それが景色を遮って見えなくなっています。もうひとつは、当時松だけだった木々が、今では桜を始めたくさんの種類が植えられているからです。 012 上野山した =うえのやました Ueno Yamashita. 台東区上野六丁目あたり 今の上野公園入口を南側から描いた画です。当時は、ここから右側に急に細くなる小路で、ここに描かれている伊勢屋は明治まであったようです。当時から繁華街として様々なお店がありましたが、現在は中央通りが拡張されて、この先上野駅あたりから右にカーブします。写真の左が京成上野駅、右側がヨドバシカメラなど商業施設になっています。 013 下谷廣小路 =したやひろこうじ Shitaya Hirokoji. 台東区上野三丁目あたり 現在の上野松坂屋の前が火除け地の広小路となっており、そこを南側から描いたものでが、松坂屋は現在でも同じ場所で営業しています。この先、今はない忍川に三つの橋が架けられ「みはし」と呼ばれていましたが、現在、ちょうどその場所に「みはし」という美味しい甘味屋さんが営業しています。 014 日暮里寺院の林泉 =にっぽりじいんのりんせん Temple Gardens at Nippori. 荒川区西日暮里三丁目あたり 現在の西日暮里駅の南側にある、修性院というお寺さんの庭を描いたとされています。実際に、この修性院に行ってみると、既に広重が描いたような広大な庭は無くなっており、こぢんまりしたお寺さんが連続してある、という状態です。今でも、ここに枝垂れ桜はあるのですが、当時描かれたものではなさそうですね。 015 日暮里諏訪の臺 =にっぽりすわのだい Suwa Bluff and Nippori. 荒川区西日暮里三丁目あたり 西日暮里駅の南側にある諏訪神社は、境内から眼下の田んぼや、遠く筑波山まで見渡せる眺めが有名でした。今でも、確かに高台ではあるのですが、遠くまで見渡せるかというと、ちょっとあやしいですねえ。そこでちょっと強引に景色を作ってみました。 016 千駄木團子坂花屋敷 =せんだぎだんござかはなやしき Flower Pavilion near the Dangozaka Slope in Sendagi. 文京区千駄木一丁目あたり 現在の千駄木駅の西側に団子坂という急坂があり、その南側にあった植木屋の庭、「紫泉亭」を描いたものです。現在では、池も庭も、坂上の四阿も全くなくなっていて、どこがその場所だったのかと思わせる場所になっています。 017 飛鳥山北の眺望 =あすかやまきたのちょうぼう View to the North Asukayama Hill. 北区王子一丁目あたり これは桜の名所で有名な王子飛鳥山からの眺望を描いたものです。当時でもお花見は盛んだったようで、宴に興ずる江戸市民がたくさん描かれています。現在でも、眺望はビルに遮られていますが、桜の名所には変わりありません。眺望と筑波山だけ、現在のものに差し替えてみました。 018 王子稲荷の社 =おうじいなりのやしろ Oji Inari Shrine. 北区岸町一丁目あたり 王子稲荷神社は、高台の上にあったので、社殿横から見ると手前の田んぼを挟んで、遠方の筑波山まで見渡すことができました。しかし、現在、このアングルで撮った写真をはめ込んでも何も見えません。そこで、広重の画に遠方の景色と筑波山だけをはめ込んでみました。 019 王子音無川堰埭世俗大瀧ト唱 =おうじおとなしがわえんたいせぞくおおたきととなう Dam on the Otonashigawa River at Oji. 北区王子本町一丁目あたり 音無川と呼ばれた石神井川は、王子駅の手前で大きな滝を作っていて、それを大滝と呼んでいました。その堰堤や川そのものも再開発され、現在は親水公園になった写真をはめ込んでみました。一緒に、現状をほぼ広重の視点の上空から捉えた、写真もはめ込んでみました。 020 川口のわたし善光寺 =かわぐちのわたしぜんこうじ Kawaguchi Ferry and Zenkoji Temple. 北区岩渕町あたり 現在の北区岩渕あたりには、荒川を渡る川口の渡しがあって、対岸の川口善光寺も名所の一つでした。現在では、ここに新荒川大橋が架かり、荒川の川幅も3倍以上になり、様々なものが移動していますが、写真の水色の屋根が現在もある、川口善光寺です。 021 芝愛宕山 =しばあたごやま Atagoyama Mountain in Shiba. 港区愛宕一丁目あたり 愛宕山の山頂にある愛宕神社のお正月の儀式と、そこから見える遠景を描いたものです。NHKの最初の送信所もできるほど、愛宕山は都内でも高台だったので、江戸の町はもちろん江戸湾の先の深川まで見渡すことができました。しかし今は、周囲の木々とコンクリートのビル以外は、なにも見えません。